ILN077 2004.12.14 Tokyo (東京) |
12月に入り、唐突に私のところに来たオファーがいろいろな噂となり、一人歩きを始めたようだ。自分の来年のスケジュール調整に時間がかかり、回答を延ばしたために今日になってしまった。そろそろ結論を出さなくてはならない時期だと思い、関係者に連絡する。そして今日の新聞で正式に、横浜トリエンナーレ総合ディレクターに私が交代で就任したことを発表する。銀座で篠田孝敏さんと打ち合わせ。どのようなカタログ、デザインコンセプトでトリエンナーレをまとめるか、話し合う。 |
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ILN078 2004.12.20 Tokyo (東京) |
国際交流基金で横浜トリエンナーレ組織委員会が開かれる。いろいろな人を紹介され、先回のトリエンナーレの状況説明と今回の委員会としての抱負など説明される。さて、自分はどのようなトリエンナーレを考えられるのだろうか。 |
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ILN079 2004.12.21 Yokohama (横浜) |
会場となる現場を視察。幾つかの打ち合わせ。事務局となる山下埠頭の厚生センターを視察。かなり具体的な現場の雰囲気を感じる。しかし展示場所としては、かなりラフな感じでとにかく広い。 |
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ILN080 2004.12.22 Tokyo (東京) |
編集者の篠田さんとデザイン全般を担っていただく葦澤さんと銀座で打ち合わせ。夕方、青山で芹沢高志さんに今回のコラボレイト・キュレイターを依頼する。 |
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ILN081 2004.12.24 Tokyo (東京) |
葦澤事務所でデザインコンセプト打ち合わせ。夜、自由が丘で安斎重男氏と会い、横浜トリエンナーレのアドバイザリーコミッティの一人として、いろいろなアドバイスをお願いする。 |
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ILN082 2004.12.27 Yokohama (横浜) |
山下埠頭の厚生センターでキュラトリアル関係者を招いての、最初の打ち合わせ。現在、どのような作家のセレクションがあり得るのかを話し合う。 |
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ILN083 2004.12.28 Yokohama (横浜) |
二回目のキュラトリアル会議を、横浜美術館1階の一室で行なう。基本的なコンセプトの確認とフォローできるアーティストのセレクションを行なう。しかし、なかなか決まらない。 |
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ILN084 2004.12.19 Ginza, Tokyo (東京銀座) |
デザイナーとロゴの確認、カタログの内容などについてミーティング。安斎氏も加わり、第一枚目のポスターのデザインを検討。 |
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ILN085 2005.01.03 Narita (成田) >>> Paris |
成田からパリへ向かう。何人かのアーティストと会い、横浜トリエンナーレへの参加を要請することを目的に、いくつかの国をまわる。相変わらず機内では眠れない。まだ正月ぼけが残っているのかも。 |
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ILN086 2005.01.04 Saint Étienne |
個人的なプロジェクトの一環で、以前から依頼を受けていたサンテチェン美術学校でレクチャーを行なう。参加者は100名ほど。結構盛況なレクチャーになる。ジル・クデールが今回フランスで行なうプロジェクトの説明をしてくれる。そして最後にやはり「椅子の回廊」のビデオ上映。 |
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ILN087 2005.01.05 Lyon |
引き続きリヨン美術学校でもレクチャーを行なう。ここの学生とワークショップを行ない、引き続き6月にモンテリマールとティエールで同時に行なうプロジェクトに参加してもらうことを前提に話をする。ワークショップと現地でのプロジェクトの関わりを特に強調して説明する。 |
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ILN088 2005.01.07 Paris |
パリでフランスの作家、ダニエル・ビュランと夕食。最近サーカスとコラボレイトしたプロジェクトの説明を受ける。これを今回の横浜にぜひ持って行こうと考える。これをテーマにして少しずつコンセプトを組み立ててみる。 |
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ILN089 2005.01.08 London |
何人かのアーティストと会い、いろいろな情報を得る。その後、サウスロンドンギャラリーで私個人の来年のプロジェクトの打ち合わせと現場下見を行なう。 |
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ILN090 2005.01.12 Amsterdam |
ロイドホテルで、ルック・デルーとマリア・ローゼンに横浜トリエンナーレ参加を依頼、打ち合わせを行なう。そして今月末に予定している記者発表参加と現地下見のため横浜に来てくれるよう説得。もちろんみんなびっくりする。 |
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ILN091 2005.01.13 Amsterdam |
ヨープ・ヴァンリートホルトと打ち合わせ。とても面白い仕事をしているアーティストだ。かなり忙しいようだが、何とか彼にも横浜に来てもらいたい。 |
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ILN092 2005.01.14 Amsterdam |
桃谷恵理子さん、ジル、ガゾン/ジャコビと打ち合わせ。ジルがアレンジしてくれたアーティストたちで、以前から知っている連中だ。みんなで作品資料を見せ合いながら食事をする。 |
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ILN093 2005.01.15 Paris |
ビュラン・サーカスのスタッフとパリの北駅の前にあるレストランで打ち合わせをする。サーカスの規模、スケジュール、メンバー、設備など、細かいことを聞いていく。しかし彼らも日本での公演に対しては興味を持っているようだ。 |
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ILN094 2005.01.17 Paris >>> Tokyo (東京) |
帰国後、国際交流基金で打ち合わせ。ヨーロッパでの作家招聘の成果を報告する。実際に二週間後に迫った記者発表の日までに今回ヨーロッパで会ったアーティストの中の何人が来てくれるか。かなり不安。 |
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ILN095 2005.01.18 Yokohama (横浜) |
最初の建築グループとの会場構成についての打ち合わせ。定期的に毎週ミーティングをここで行なうことを決める。これからどんどんミーティングを重ねて面白い会場をつくっていきたい。彼らもみんな若い建築家なので、終始和やかに話が進む。 |
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ILN096 2005.01.21 Tokyo (東京) |
国際交流基金の横浜トリエンナーレ組織委員会で私の最終コンセプトを発表する。急ごしらえではあったが、それなりに好意的に捉えてくれたようだ。しかし全体の構想案は、まだ半分くらいしか煮詰まっていない。 |
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ILN097 2005.01.24 Yokohama (横浜) |
今年度で最後になる芸大先端卒展の審査を行なう。6年間、東京芸術大学先端芸術表現科で教鞭を取ってきたが、そのほとんどが課外授業の延長線のようなワークショップが多かった。特に何人かの学生は、国外のプロジェクトまで参加した。それらの経験が、果たして今後の彼らに役に立つのかどうか、卒業制作を見ながら少し考え込んでしまった。 |
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ILN098 2005.01.27 Yokohama (横浜) |
ヨーロッパから第一陣の作家来日。終日作家アテンドを行なう。横浜市長を表敬訪問。若い市長だ。何だか今回は新しいことができそうな気になってきた。夜、今回招聘したアーティストたちと共に中華街へ行き夕食。二週間前は、彼らもまさか日本に来るとは思ってもいなかっただろう。自分でも不思議な感じがする。 |
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ILN099 2005.01.28 Yokohama (横浜) |
横浜トリエンナーレ2005の第一回目の記者発表を氷川丸の船内で行なう。100人ほどの美術関係者やジャーナリストが来た。かなり早口で今回のトリエンナーレのコンセプトを話したので、どれだけわかってもらえたかは、少し不安。それでも今回の出品アーティスト、ダニエル・ビュランからの助言で救われたような気がした。その後、作家と横浜中華街で歓迎夕食会。 |
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ILN100 2005.01.29 Yokohama (横浜) |
朝からダニエル・ビュラン、ルック・デルー、ヨープと出品作品の打ち合わせ。彼らはすぐに帰国しなければならないため、できる限り現場を見て最初の段階のプランについて語ってもらう。個々の作家はやはりそれぞれのアプローチの仕方が違う。ルック・デルーは来日する前から既にプランは決めてきているし、ヨープは、現場でスケッチをしてそれをもとに制作するとのこと。ダニエル・ビュランは、サーカスのダンと共に現場をゆっくり歩きながら考えていた。 |
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ILN101 2005.01.30 Yokohama (横浜) |
引き続きジル、西野君、リチャード・ウイルソンと打ち合わせをする。ほとんど終日、氷川丸の船室のロビーで打ち合わせをする。どこまで我々が今回の作品制作と出品のサポートができるのかを具体的に時間をかけて話し合う。夕方、ヨーロッパから来た作家の第一陣のダニエ・ルビュラン、サーカス関係者、ルック、ヨープが帰国の途に着く。 |
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ILN102 2005.02.01 Yokohama (横浜) |
中区役所の隣の旧関東財務局が、横浜トリエンナーレ関連の施設として使用可能になる。ここをボランティアの人たちの拠点として、連絡場所として使えるかもしれない。またバーやカフェもつくり、ここにアーカイヴとしての機能を持った図書室をつくろう。2階のスペースは、展示にも使えそうだ。 |
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ILN103 2005.02.04 Tokyo (東京) |
国際交流基金で定例会。今後の方向性、スケジュールを確認する。特に予算のことなど、早急に計画することを要求される。作家も会場構成も決まらない前から予算案を決めなければならない。ここまでオフシャルな国際展であるから仕方がないが、自分のスタッフ、アシスタントをちゃんと固めなければならないだろう。 |
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ILN104 2005.02.08 Yokohama (横浜) |
旧関東財務局1階の部屋で建築ミーティングを行なう。塚本氏のアトリエワンとみかんぐみ、そして高橋さんのワークステーション、藤本さんと、そうそうたるメンバーが集合してくれた。ここで当分は模型を見ながら打ち合わせを行なうことにする。通りに面しているし、窓もあるので将来的にここがショールーム的な部屋になれば良いと思う。 |
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